花粉症の飲み薬強さランキング 主観で選別
更新日:3月3日
花粉症の季節がやってくると、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどに悩まされる方が多いでしょう。市販薬や処方薬の中にはさまざまな種類があり、どれが一番効果が強いのか気になる方も多いはずです。
今回の浅川クリニックのブログでは、完全なる医師の主観のもとに花粉症の飲み薬強さランキングをご紹介します。
※強さは効果と眠気の副作用の有無のバランスで選択しています。
※薬の効果や副作用の感じ方は個人差があるため、ご自身に合ったものを医師と相談の上で選びましょう。
※比較的眠気の副作用が少ないとされている第2世代の抗ヒスタミン薬でも、添付文書上は「運転等危険を伴う機会の操作には従事させないよう十分注意」と記載されているものがあります。
※妊娠中授乳中の方や、腎機能や肝機能など基礎疾患をお持ちの方は医師に十分な確認の上処方薬をご相談ください。
※花粉症の治療は治療薬以外にも大切な事があります。シーズンには花粉自体にさらされないように生活環境を整えることや、規則正しい生活習慣(睡眠・食事・ストレス対策)を確立して体調を整えておくことが大切です。

1位 アレロック(オロパタジン)
特徴
抗ヒスタミン薬(第2世代)
効果が強力で、重度のアレルギー症状にも対応可能
眠気が出やすいため、運転や仕事をされている方は要確認
向いている人
症状が非常に重い方
多少の眠気が気にならない方
2位 デザレックス(デスロラタジン)
特徴
抗ヒスタミン薬(第2世代)
強力な抗アレルギー作用がありながら、眠気が少ない
24時間持続するため、1日1回の服用でOK
眠気が出にくく、日中の活動に影響を与えにくい
向いている人
眠気を避けたい方
症状が重めの方
3位 ビラノア(ビラスチン)
特徴
抗ヒスタミン薬(第2世代)
眠気が出にくく、持続時間が長い
食事の影響を受けやすいため、空腹時の服用が必要
向いている人
眠気を避けたい方
服用のタイミングを調整できる方
4位 ザイザル(レボセチリジン)
特徴
抗ヒスタミン薬(第2世代)
効果が強力で、持続時間も長い
眠気が出ることがあるため、就寝前の服用がおすすめ
向いている人
症状が特にひどい方
就寝前に飲める方
5位 タリオン(ベポタスチン)
特徴
抗ヒスタミン薬(第2世代)
効果は比較的強いが、やや眠気が出ることがある
鼻づまりにも比較的よく効く
向いている人
多少の眠気が気にならない方
鼻づまりを特に改善したい方
6位 アレグラ(フェキソフェナジン)
特徴
抗ヒスタミン薬(第2世代)
眠気がほとんど出ないため、仕事や勉強に支障が出にくい
比較的副作用が少なく、安全性が高い
向いている人
日中も快適に過ごしたい方
軽度から中等度の花粉症症状の方
7位 ルパフィン(ルパタジン)
特徴
抗ヒスタミン薬(第2世代)
抗アレルギー作用に加え、抗炎症作用もある
眠気が出ることがあるため、就寝前の服用がおすすめ
向いている人
眠気が気にならない方
重度の花粉症やアレルギー症状がある方
番外編 セレスタミン(ベタメタゾン+d-クロルフェニラミン)
特徴
ステロイドと抗ヒスタミン薬の合剤で、強力な抗炎症・抗アレルギー作用を持つ
重症のアレルギー症状や花粉症に即効性がある
短期間の使用が推奨される
危険性
長期使用するとステロイドの副作用(免疫抑制、血糖値上昇、骨粗鬆症、白内障、胃潰瘍など)のリスクがある
眠気や倦怠感が出る可能性が高い
医師の指示に従って慎重に使用する必要がある
セレスタミンは重症のアレルギー疾患に対して慎重な判断の上短期的に使用されることがあります。安易な使用は副作用の観点からも注意が必要です。

花粉症の飲み薬強さランキング
まとめ
花粉症の飲み薬には、それぞれの強みがあります。眠気が少なく効果が強いものを求めるなら「デザレックス」や「ビラノア」、症状が重い場合は「アレロック」や「ルパフィン」が選択肢になります。
「ビラノア」は眠気が少なく効果が強いですが、空腹時に飲む必要があるため服用タイミングに注意しましょう。「アレロック」や「ルパフィン」は効果が強力ですが、眠気が出やすいため運転業務などをされる場合は十分な注意が必要です。
今回の花粉症の飲み薬強さランキングで記載した薬以外にも、多くの飲み薬や点鼻・点眼薬など花粉症の治療薬は多岐にわたっています。薬の選び方には個人差がありますので、ご自身のライフスタイルや症状の重さに合わせて、医師や薬剤師と相談しながら選びましょう。浅川クリニックでは、患者様一人ひとりに合った花粉症治療を提案しております。お気軽にご相談ください。
浅川クリニック 内科・世田谷
〒154-0017 東京都世田谷区世田谷1丁目3−8
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