気象病とは? 天気と体調の関係と上手な付き合い方
- 貴介 浅川
- 10 時間前
- 読了時間: 4分
こんにちは、浅川クリニックです。
最近、「天気が悪くなると頭痛がする」「季節の変わり目に体調が優れない」といったお悩みを抱える方が増えています。これらの症状は「気象病」と呼ばれ、気圧や気温、湿度などの気象の変化が原因で起こる体調不良の総称です。気象病は適切なケアで軽減できることもありますので、ぜひ最後までご覧ください。

気象病とは?
気象病とは、気圧・気温・湿度など、天候の変化によって引き起こされる体調不良の総称です。主な症状には以下のようなものがあります。
頭痛や片頭痛
めまい、耳鳴り
関節痛や古傷の痛み
気分の落ち込み、イライラ
倦怠感や眠気
特に梅雨や台風の季節、季節の変わり目に多く見られます。女性や普段から自律神経が乱れやすい方に多い傾向があります。
原因は「自律神経の乱れ」
私たちの身体は、気圧や気温の変化を「内耳」が感知し、自律神経を通じて全身に反応を起こします。急激な気圧の低下などがあると、自律神経のバランスが崩れ、体の不調につながってしまうことがあります。
対処法① 生活習慣の見直し
気象病を予防・軽減するには、自律神経を整える生活が重要です。
規則正しい生活
十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけ、体内リズムを整えましょう。
適度な運動
軽い運動は血流を促し、自律神経の安定にもつながります。
ストレスケア
深呼吸や瞑想、趣味の時間などでリラックスを心がけましょう。

対処法②:症状の記録をつけましょう
気象病のケアにおいて非常に効果的なのが「症状を記録すること」です。記録をつけることで、症状の出やすいタイミングを把握でき、早めの対策がしやすくなります。併せて年1回の健康診断で貧血や不整脈など、病気の可能性もしっかり確認しておくことが大切です。
記録のポイント
・いつ・どんな症状が出たか
(例:4月12日 午後/頭痛レベル6/30分間続いた)
・天気・気圧・気温の情報
アプリなどでその日の気象データを併せて記録すると、関係性が見えてきます。
・睡眠時間・食事・ストレス状況
自律神経に影響を与える要因も記録しておくと、改善点が見つかります。
おすすめの方法
紙のノートや手帳
スマホのメモアプリ
専用アプリ(例:頭痛ーる)など
※アプリストアなどで「気象病」や「気圧」などで検索してみてください
記録は医療機関への相談時にも役立ちます。当院としても、詳細な記録があることで、より的確なアドバイスや治療をご提案しやすくなります。
ワンポイントアドバイス
気象病に隠された怖い病気
「気象病かな?」と思っていたら、実は別の病気が潜んでいるケースもあります。特に注意したいのが以下のような疾患です。
慢性頭痛(片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛)
気象変化で誘発されやすく、「気圧が下がると痛む」のは典型的な片頭痛のパターンです。
メニエール病
内耳の異常によるめまい・耳鳴り・難聴があり、気象病と症状が似ています。
メンタルヘルス不調(うつ病・自律神経失調症)
気分の落ち込みや倦怠感が続く場合、気象の影響だけでなく、心身のバランスの乱れが背景にあることも。
慢性疼痛のある疾患(関節リウマチ・線維筋痛症)
関節や筋肉の痛みが天候で悪化する場合、慢性疾患のサインかもしれません。
症状が長期間続く、日常生活に支障が出るような場合は、単なる「気象病」として放置せず、医療機関での診察を受けることをおすすめします。
まとめ
気象病は、日常生活に支障をきたすこともある身近な不調です。「天気が悪くなると体調がすぐれない…」そんなお悩みを感じたら、無理をせず浅川クリニックまでお気軽にご相談ください。体調の変化と丁寧に向き合いながら、少しでも快適な毎日を過ごせるようサポートさせていただきます。
浅川クリニック 内科・世田谷
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