舌のむくみが気になる方へ
- 貴介 浅川
- 5 日前
- 読了時間: 3分
「なんだか舌が大きく感じる…」「歯形が舌のふちに残っている気がする…」このような“舌のむくみ”を自覚したことはありませんか?
舌のむくみは、体調や生活習慣を反映するサインのひとつです。軽度であれば問題ないことも多いですが、場合によっては病気のサインのことも。今回の浅川クリニックのブログは、舌のむくみの原因と対策についてお伝えします。

舌がむくむってどういうこと?
舌は筋肉と水分でできた柔らかい臓器です。通常は口の中に自然に収まっていますが、舌が腫れて大きくなると、歯に押されてふちに歯形がついたり、話しにくさ・食べにくさ・違和感を感じることがあります。これが「舌のむくみ」です。
舌がむくむ原因は?
水分バランスの乱れ
塩分の多い食事、アルコールの摂取、睡眠不足などが原因で、体が一時的に水分を溜め込むことがあります。朝起きたときにだけむくむような場合は、体位や循環の影響が考えられます。
鉄欠乏性貧血や栄養不足
タンパク質、鉄分、ビタミンB群の不足で、舌が腫れたり、痛みを伴うことがあります。
甲状腺機能低下症(橋本病など)
代謝が落ちることで全身がむくみやすくなり、舌のむくみもみられます。疲れやすさ、寒がり、便秘などの症状も伴うことが多いです。
アレルギー反応(血管性浮腫)
急激に舌が腫れて息苦しくなる場合は、アレルギーや薬の副作用が原因の可能性も。早急な受診が必要です。
睡眠時無呼吸症候群
舌が大きめの方や肥満傾向の方では、睡眠中に気道が狭くなり、無呼吸やいびきを引き起こす原因になることがあります。

舌のむくみのチェックポイント
舌の縁にギザギザの歯形がついている
舌が分厚く、口の中に収まりきらない感じがする
味覚の異常、ひりひり感がある
朝だけむくむ/一日中むくんでいる
ほかのむくみや疲れやすさ、寒がり、肌の乾燥などがある
舌のむくみへの対策は?
生活習慣の見直し
塩分・アルコールを控えめにし、睡眠をしっかり取ることが大切です。栄養バランスの良い食事(特に鉄・ビタミンB群)を意識しましょう。
こまめな水分補給
水分不足でも体はむくみを起こします。1日1.5〜2Lを目安に、こまめな水分摂取を心がけましょう。
疾患の早期発見・治療
気になる症状が続く場合は、血液検査や甲状腺、睡眠時無呼吸症候群の検査などもおすすめです。
ワンポイントアドバイス
舌のむくみは、体の中からの“ちょっとしたSOS”かもしれません
朝だけのむくみであれば生活習慣の見直しで改善することが多いですが、むくみが続く、疲れやすい、寒がりなど他の症状もある方は、甲状腺や貧血の検査を受けてみましょう。早めの受診が、将来の病気の予防にもつながります。
まとめ
舌のむくみは小さな体調の変化かもしれません。浅川クリニック世田谷では、甲状腺機能や貧血、栄養状態のチェックはもちろん、必要に応じて在宅で行える睡眠時無呼吸の検査(在宅PSG)にも対応しております。「気になるけど、何科を受診すればいいのか分からない」そんなときも、お気軽に当院の内科へご相談ください。
浅川クリニック 内科・世田谷
〒154-0017 東京都世田谷区世田谷1丁目3−8
コメント