眠くならない花粉症薬なのに就寝前?その理由を医師が解説
- 浅川貴介 | 浅川クリニック副院長 | 総合内科専門医・腎臓専門医・医学博士

- 1 日前
- 読了時間: 3分
「この花粉症の薬、眠くならないんですよね?なのに就寝前に飲んでくださいって書いてある理由はなぜですか?」花粉症の処方時によくいただく質問です。
とても良いご質問です。
今回は、浅川クリニック世田谷でもよく処方する
デザレックス(デスロラタジン)
ザイザル(レボセチリジン)
モンテルカスト
この3剤を中心に、できるだけわかりやすく解説します。

💊 デザレックス(デスロラタジン)
▶ どんな薬?
デザレックスは第2世代抗ヒスタミン薬です。従来の花粉症薬と比べて、脳に入りにくい設計になっているため、眠気がかなり少ないのが特徴です。
1日1回で約24時間効果が持続します。
▶ それでも「夜」が多い理由
眠気が少ないとはいえ、ゼロではありません。体質によっては、わずかな眠気を感じる方もいます。
そのため、
・日中の仕事や運転への影響を避ける・朝の症状ピーク(起きた直後のくしゃみ)を抑える・毎日同じ時間に飲みやすい
という理由から、就寝前内服が指示されることがあります。
ただし、眠気が全く出ない方は朝内服でも問題ありません。生活スタイルに合わせて調整可能です。
🌙 ザイザル(レボセチリジン)
▶ どんな薬?
ザイザルも第2世代抗ヒスタミン薬ですが、比較的「効き目がしっかりしている」タイプです。
鼻水・くしゃみが強い方には非常に有効です。
▶ 夜内服が多い理由
ザイザルは効果が強い分、デザレックスよりもやや眠気が出やすい方がいます。
そのため、
・軽い眠気が出ても問題になりにくい・夜に飲むことで朝の症状をしっかり抑えられる・花粉症は早朝に悪化しやすい
という理由から、就寝前内服が一般的です。
もちろん、眠気が出ない方は朝でも問題ありません。
🌿 モンテルカスト
▶ 抗ヒスタミン薬ではありません
モンテルカストは、ロイコトリエン受容体拮抗薬という別のタイプの薬です。
鼻づまりに特に効果があり、喘息を合併している方にはとても相性が良い薬です。
▶ なぜ夜?
ロイコトリエンという物質は、夜間から早朝にかけて増えやすいといわれています。
そのため、
・夜に服用する方が理論的に効果的・喘息合併例では夜内服が基本とされています。
こちらは眠気対策というより、「作用のリズム」に合わせた内服タイミングです。
🌸 花粉症の薬、眠くならないのに「就寝前」と書いてある理由
🌸 まとめ
「眠くならない薬=朝に飲む薬」というわけではありません。
夜内服が勧められる背景には、
・血中濃度を安定させる
・早朝の症状を抑える
・わずかな眠気への配慮
・薬の作用メカニズム
といった医学的な理由があります。
花粉症治療は、「どの薬を使うか」だけでなく「いつ飲むか」も大切です。
浅川クリニック世田谷では、お仕事の内容、運転の有無、生活リズム、症状の出方を考慮して処方を調整しています。
気になることがあれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。
浅川クリニック 内科・世田谷
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