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コーヒーで薬 朝のお薬をコーヒーで飲んでいませんか?

  • 執筆者の写真: 浅川貴介 |  浅川クリニック副院長 | 総合内科専門医・腎臓専門医・医学博士
    浅川貴介 | 浅川クリニック副院長 | 総合内科専門医・腎臓専門医・医学博士
  • 6 分前
  • 読了時間: 3分

「朝はパンとコーヒーが定番。ついその流れでコーヒーで薬を飲んでいます」診察室で、そんなお話をされる患者さんは少なくありません。

忙しい朝、コーヒーで薬をさっと流し込むのは自然な習慣のように思えますが、実はお薬の効き目に思わぬ影響が出ることがあります。今回の浅川クリニックのブログでは「薬とコーヒー」の関係について、日常生活に沿ってわかりやすくご紹介します。


コーヒー 薬

コーヒーで薬を飲むとどうなるの?


吸収に影響することがある

コーヒーの成分(カフェインや酸味など)が薬の溶け方や吸収スピードに関わることがあり、効果が強く出たり、逆に弱まったりする場合があります。



胃への刺激 

空腹時にコーヒーを飲むと胃酸が増えるため、薬によっては胃の不快感が強まることがあります。


相互作用の心配

カフェインと合わさることで、動悸や不眠などの副作用が強まってしまう薬もあります。




コーヒーと注意が必要なお薬の例


日常でよく使われる薬の中で、コーヒーとの組み合わせに気をつけた方がいいものがあります。

抗うつ薬(フルボキサミンなど

カフェインが体に残りやすくなり、不眠や動悸が強まることがあります。


気管支拡張薬(テオフィリンなど)

コーヒーの作用と重なり、動悸や吐き気、不眠が出やすくなることがあります。


骨粗しょう症治療薬(ビスホスホネート製剤など)

コーヒーや牛乳と一緒に飲むと吸収が悪くなり、薬の効果が下がってしまいます。




基本は「水かぬるま湯」で


「いつもコーヒーで飲んでいたけど、水に変えたら安心ですね」と笑顔でおっしゃる方も多いです。薬を飲むときに一番安心なのは、やはり水かぬるま湯。どうしても朝のコーヒーを楽しみたい方は、薬は水で飲んで、10〜15分ほど時間をあけてからコーヒーを味わうのがおすすめです。


コーヒー牛乳

ワンポイントアドバイス

コーヒー牛乳なら大丈夫?


「牛乳で割れば安心?」と思われる方もいますが、注意が必要です。

コーヒーに含まれるカフェインの影響は残ります。牛乳のカルシウムが、一部の薬(骨粗しょう症治療薬や抗生物質など)の吸収を邪魔することもあります。つまり「コーヒー牛乳ならOK」とは限りません。お薬はやはり水で飲むのが一番安心です。「薬は水で、コーヒーは楽しみとして」お薬は必ず水で。コーヒーは少し時間をおいて、ゆったりと飲むと安心です。




まとめ


  • 薬を飲むときは「水かぬるま湯」が基本。

  • コーヒーは薬の吸収や作用に影響することがあるため、注意が必要。

  • コーヒー牛乳でも安心とは限らず、薬の効き目を弱める場合がある。

  • コーヒーは薬を飲んだあと、少し時間をあけて楽しむのがおすすめ。


朝の薬の飲み方を少し工夫するだけで、お薬の効果をしっかり得ることができます。「普段の飲み方で大丈夫かな?」と気になる方は、ぜひ浅川クリニックにご相談ください。



浅川クリニック 内科・世田谷

〒154-0017 東京都世田谷区世田谷1丁目3−8


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