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風邪の引き始め、どうすればいい?

  • 執筆者の写真: 浅川貴介 |  浅川クリニック副院長 | 総合内科専門医・腎臓専門医・医学博士
    浅川貴介 | 浅川クリニック副院長 | 総合内科専門医・腎臓専門医・医学博士
  • 23 時間前
  • 読了時間: 4分

「なんとなく体がだるい」「朝起きたらのどがイガイガする」「くしゃみが出る」それ、風邪の引き始めかもしれません。

風邪はひどくなる前の初期対応がとても大切です。今回の浅川クリニックのブログは、風邪の引き始めにできるセルフケアと受診の目安をまとめました。


風邪の引き始めの男性

風邪の引き始めに現れやすいサイン


  • のどの違和感や痛み

  • 鼻水、鼻づまり

  • くしゃみ

  • 軽い寒気

  • だるさ・倦怠感

  • 頭痛や肩こり感


この段階でしっかり対応することで、悪化を防げることもあります。




自宅でできる対策5選


無理をせず、まずは休養を

体がウイルスと戦っているサインかもしれません。無理に動かず、早めに横になって体を休めましょう。


水分補給を意識的に

発熱がなくても、体内では水分が失われやすくなっています。白湯や温かいお茶、経口補水液などでこまめに補いましょう。


体を温める

お風呂にゆっくり入ったり、首・足元を冷やさないよう意識することで、免疫力を保ちやすくなります。


食事は消化のよいものを

無理してたくさん食べる必要はありませんが、おかゆやスープなど栄養のある軽食をとりましょう。


うがい・手洗い・加湿

のどの粘膜を守るには、乾燥予防が重要です。加湿器の使用や、マスクの着用もうまく活用しましょう。




こんなときは早めの受診を


以下のような症状がある場合は、悪化を防ぐためにも早めの受診をおすすめします。


  • 高熱が出た(38℃以上)

  • のどの強い痛みや、飲み込みづらさ

  • 咳が長引いている

  • 胸の痛みや息苦しさ

  • 持病がある方、高齢の方、小さなお子さん


風邪の引き始めに布団で寝る女性

ワンポイントアドバイス①

「少しおかしい」と感じたら、睡眠・水分・休養の3本柱を意識!


無理をせず、①しっかり眠る、②こまめに水分をとる、③無理に動かず体を休めるという3つの基本を意識することで、風邪が悪化するのを防げる可能性がぐっと高まります。

とくに睡眠は、免疫力を回復させる一番の武器です。水分補給も、体の粘膜を守り、ウイルスの侵入を防ぐうえで大切な防御策。そして、しっかり休養をとることで、体がウイルスと戦うための余力を保つことができます。「ちょっと様子を見よう」ではなく、「今こそ整えるチャンス」と捉えて、早めのセルフケアを心がけましょう。




ワンポイントアドバイス②

「走って治す」はほんとに効く?


「運動して汗をかけば風邪が吹き飛ぶ!」「活性酸素でウイルスを倒せる?」そんな説も耳にしますが、風邪の引き始めに激しい運動をするのは要注意です。

確かに、ふだんの運動習慣は免疫力を保つうえで大切ですが、体調不良のときに無理をすると、かえって免疫力が落ちたり、炎症が悪化するおそれもあります。活性酸素にも免疫の役割はありますが、過剰に発生すると正常な細胞まで傷つけるリスクがあります。

体調が優れないときは、ストレッチや軽い体操程度にとどめて、まずはしっかり休むことをおすすめします。




ワンポイントアドバイス③

「風邪のとき、性行為はしても大丈夫?」


体調が悪いときでも、「性行為は問題ない?」と気になる方もいらっしゃいます。結論としては、無理のない範囲であれば絶対NGとは言えませんが、いくつか注意が必要です。

まず、風邪のウイルスは飛沫や接触で相手に感染する可能性があること、また自分自身の体力も落ちているため、体への負担が大きくなることがあります。

発熱や倦怠感があるときは、まずは体をしっかり休めることが最優先です。お互いの体調に配慮しながら、思いやりをもって判断することが大切です。




ワンポイントアドバイス④

ニンニク注射は風邪の引き始めに効く?


「風邪気味だからニンニク注射で回復したい!」という方もいらっしゃいますが、医学的にはウイルスを直接やっつける効果はありません。

ニンニク注射はビタミンB1を中心とした栄養補給で、疲労感やだるさの軽減をサポートする目的で使われることが多いです。一時的にスッキリする感覚はあっても、それは栄養補給や気分の変化によるものかもしれません。

風邪の引き始めにはまず、睡眠・水分・休養の基本ケアを徹底することが最も重要です。注射はあくまで補助的な選択肢として考え、無理せず回復を目指しましょう。




おわりに


風邪は誰にでも起こる身近な病気ですが、「初動」が肝心です。つらくなる前にしっかり対策をとって、回復への道をスムーズに進みましょう。体調に不安があるときは、お気軽にご相談ください。


浅川クリニック 内科・世田谷

〒154-0017 東京都世田谷区世田谷1丁目3−8


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