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胃腸炎の時の食べ物 症状を和らげる食事のポイント

胃腸炎はウイルスや細菌の感染、あるいは食事内容やストレスが原因で引き起こされることが多く、吐き気や下痢、腹痛などの症状が現れます。症状が出ているときは胃腸が敏感な状態になっているため、あえて食事をとらないことや、適切な食事をとることが大切です。今回の浅川クリニックのブログでは、胃腸炎時におすすめの食べ物や避けるべき食事について解説します。



胃腸炎の男性


胃腸炎初期(吐き気や下痢がひどい時)


症状が強い場合は、無理に食べない方が良いです。胃腸が炎症を起こしているため、食べ物を消化することで負担がかかります。


この時期に大切なこと

胃腸炎では、下痢や嘔吐によって体内の水分と電解質(塩分やカリウムなど)が失われやすくなります。脱水にならないように水分補給をこまめに行う(少量を頻回に摂取)ことが大切です。

経口補水液、スポーツドリンク、薄めたりんごジュース、お茶(カフェインレス)などがお勧めです。

一気に飲むと吐き気が悪化することがあるため、少しずつ口に含みましょう。冷たく冷やしたものより常温のほうが胃腸への負担は少ないです。

糖分の濃度が高い飲料は胃腸が動きやすくなってしまい下痢が増えることがあります。




吐き気が落ち着いてきたとき


消化に良いものから少しずつ摂りましょう。


おかゆ

水分を多く含んだおかゆは、胃にやさしくエネルギー補給ができます。


具のないスープ・味噌汁

薄味で塩分補給もできるため、脱水対策に効果的です。


ゼリー・りんごのすりおろし

食べやすく、少量でも栄養補給になります。


バナナ

消化が良く、エネルギー補給に優れています。




さらに症状が軽くなってきたとき


徐々に固形物を増やし、普段の食事に戻していきます。


柔らかく煮たうどん

消化が良く、胃腸に負担をかけにくいです。


白ごはんや食パン

油分のないシンプルな主食を選びましょう。


鶏肉や白身魚(煮る・蒸す)

たんぱく質補給に優れ、脂質が少ないため胃にやさしいです。


温野菜(にんじん、かぼちゃ、じゃがいもなど)

柔らかく煮た野菜は、ビタミン補給に役立ちます。



胃腸炎の時の食事


胃腸炎のときに避けたい食べ物


胃腸に負担をかける食べ物や、症状を悪化させる可能性があるものは避けましょう。


脂っこい食べ物

揚げ物、肉の脂身、バターなど。消化が悪く、胃腸に負担がかかります。


乳製品

牛乳やチーズなどは、消化が難しいことがあり、下痢を悪化させる可能性があります。


香辛料や刺激物

カレー、キムチ、唐辛子などの刺激物は胃腸を刺激し、症状が悪化することがあります。


一部の生野菜

さつまいもは腸内で発酵しやすくさけたほうが良いです。また、普段は体に良いはずの海藻類やキノコなども食物繊維が多く含まれるため、胃腸炎の時は下痢の原因になります。


カフェインやアルコール

胃腸を刺激し、脱水症状を悪化させる可能性があります。




まとめ


胃腸炎のときは、無理に食べず、胃腸にやさしい食事を少しずつ摂ることが大切です。水分補給をしっかり行い、消化の良い食べ物を中心に食事を進めましょう。

症状が長引いたり、激しい脱水症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診してください。適切な食事と休養で、胃腸をしっかりと回復させましょう。



浅川クリニック 内科・世田谷

〒154-0017 東京都世田谷区世田谷1丁目3−8


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