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シルデナフィルとタダラフィルの違いは?効果・副作用・向いている人を比較

執筆者の写真: 浅川貴介 |  浅川クリニック副院長 | 総合内科専門医・腎臓専門医・医学博士
浅川貴介 | 浅川クリニック副院長 | 総合内科専門医・腎臓専門医・医学博士
1 日前
読了時間: 7分

ED治療薬を選ぶ際、「シルデナフィルとタダラフィルは何が違うの?」「どちらが自分に合っている?」と迷う方も多いと思います。


シルデナフィルはバイアグラ、タダラフィルはシアリスに使われている有効成分です。どちらも陰茎への血流を改善して、性的刺激を受けたときの勃起を助けます。


簡単にまとめると、

  • 短時間でしっかり使いたいならシルデナフィル

  • 時間や食事を気にせず自然に使いたいならタダラフィル

が基本的な使い分けです。


今回の浅川クリニック世田谷のブログでは、シルデナフィルとタダラフィルの違い、使い分け、副作用、向いている人について分かりやすく解説します。


シルデナフィルとタダラフィルの違い

シルデナフィルとタダラフィルの違い

比較項目

シルデナフィル

タダラフィル

代表的な先発薬

バイアグラ

シアリス

一般的な服用時刻

性行為の約1時間前

性行為の約1時間前

効果時間の目安

約4~5時間

最長約36時間

食事の影響

受けやすい

受けにくい

効き方の印象

短時間で比較的はっきり

ゆっくり自然で長時間

主な副作用

頭痛、ほてり、鼻づまり、視覚症状

頭痛、消化不良、背部痛、筋肉痛

向いている場面

使用する時刻が決まっている

デート、旅行、週末など

効果には個人差があります。「こちらの方が必ず強い」と単純に決めることはできません。




シルデナフィル(バイアグラ)とは


シルデナフィルは、バイアグラの有効成分です。日本では通常、25mgまたは50mgを性行為の約1時間前に服用します。

効果時間は約4~5時間が目安です。「今日のこの時間に使いたい」という場面に適しています。


ただし、シルデナフィルは食事の影響を受けやすい薬です。特に焼肉、ラーメン、揚げ物など脂肪分の多い食事の後では、効き始めが遅れたり、効果を十分に感じられなかったりすることがあります。

可能であれば、空腹に近い状態で服用するのが基本です。


シルデナフィルが向いている人


  • 性行為の時間をある程度決められる

  • 短時間に集中して使いたい

  • 効いている感覚が分かりやすい方がよい

  • 空腹時に服用できる

  • 翌日まで薬の作用が残るのを避けたい

  • 費用をなるべく抑えたい


つまり、使用する時間が決まっていて、食事との間隔も調整できる人に向いています。




タダラフィル(シアリス)とは


タダラフィルは、シアリスの有効成分です。通常は10mgを性行為の約1時間前に服用し、効果が不十分な場合には、体の状態を確認したうえで20mgが検討されます。


最大の特徴は、効果が最長約36時間続くことです。

36時間ずっと勃起するわけではありません。薬が効いている時間内に性的刺激を受けたとき、勃起しやすくなるという意味です。

食事の影響を受けにくいため、デートや旅行など、服用する時刻を細かく決めたくない場面に適しています。


タダラフィルが向いている人


  • 性行為の時刻をあらかじめ決めたくない

  • 「薬を飲んだから急がなければ」というプレッシャーを減らしたい

  • 食事の時間を気にせず服用したい

  • 週末や旅行中に余裕をもって使いたい

  • 長時間の自然な作用を希望する

  • シルデナフィルのほてりや視覚症状が気になる

つまり、時間に追われず、自然な流れで使いたい人に向いています。




どちらの方がよく効く?


シルデナフィルの方が短時間に作用するため、「効き目が強い」「硬さを感じやすい」という人がいます。一方で、タダラフィルの方がよく効く人もいます。


薬の効果には、次のような条件も影響します。

  • EDの原因や程度

  • 食事の内容

  • 飲酒量

  • 緊張やプレッシャー

  • 糖尿病、高血圧、動脈硬化

  • 服用している薬

  • 服用するタイミング

  • 十分な性的刺激があるか


一度効かなかっただけで「自分には合わない」とは限りません。特にシルデナフィルでは、食後に服用したことが原因で十分に効かないケースがあります。




どちらの方が副作用は強い?


一般的には、シルデナフィルの方が、服用直後の副作用をはっきり感じやすい傾向があります。


シルデナフィルで目立ちやすい副作用


  • 頭痛

  • 顔のほてり

  • 鼻づまり

  • 動悸

  • めまい

  • 光がまぶしく見える

  • 物が青っぽく見える


特に、ほてりや目の見え方の変化はシルデナフィルで比較的特徴的です。多くは一時的ですが、視覚症状がある間は自動車の運転を避けてください。


タダラフィルで目立ちやすい副作用


  • 頭痛

  • 顔のほてり

  • 鼻づまり

  • 消化不良

  • 背中や腰の痛み

  • 筋肉痛


タダラフィルは、副作用が比較的穏やかに感じられる場合があります。一方、作用時間が長いため、副作用が出ると長引く可能性があります。


まとめると、

  • 短時間だが、ほてりや頭痛をはっきり感じやすい:シルデナフィル

  • 比較的穏やかだが、頭痛や腰痛が長引くことがある:タダラフィル

という違いです。


ただし、これも個人差があります。タダラフィルの腰痛や頭痛の方がつらいという人もいます。




結局どちらを選べばよい?


シルデナフィルがおすすめのケース


  • 使用する時間が決まっている

  • 短時間でしっかり作用してほしい

  • 空腹時に服用できる

  • 翌日まで薬を残したくない

  • 費用を抑えたい


タダラフィルがおすすめのケース


  • 性行為の時刻を決めたくない

  • デート中に服用時刻を気にしたくない

  • 食事の影響が少ない薬を選びたい

  • 旅行や週末に余裕をもって使いたい

  • 服用後の時間的なプレッシャーを減らしたい


初めてで、使用する時間を決められる方は、シルデナフィルから試す方法があります。一方、食事を伴うデートや旅行で使用するなら、タダラフィルの方が使いやすいことが多いでしょう。

片方が合わなかった場合は、もう片方に変更すると効果や副作用が改善することがあります。




お酒と一緒に飲んでもよい?


少量の飲酒であれば、必ずしも禁止ではありません。

ただし、飲みすぎるとアルコール自体の影響で勃起しにくくなります。また、薬とアルコールの血管を広げる作用が重なり、血圧低下、めまい、立ちくらみが起こりやすくなります。


酔った状態で「効かない」と判断し、追加でもう1錠飲むのは危険です。シルデナフィル、タダラフィルともに原則として1日1回までとし、次の服用まで24時間以上あけてください。

2種類を同時に服用することも避けてください。




服用できない人・注意が必要な人


特に重要なのが、ニトログリセリンなどの硝酸薬との併用です。

狭心症の薬であるニトログリセリン、硝酸イソソルビドなどと一緒に使用すると、血圧が危険なほど下がることがあります。リオシグアトも併用できません。


また、次のような方は服用前に医師へ相談してください。

  • 心筋梗塞や脳梗塞を最近起こした

  • 心臓病のため性行為を控えるよう指示されている

  • 血圧が非常に低い

  • 高血圧が十分に治療されていない

  • 重い肝臓病や腎臓病がある

  • α遮断薬など血圧を下げる薬を服用している

  • 網膜色素変性症がある

  • 過去にED治療薬でアレルギーを起こした


服用後に胸痛が起きた場合は、ED治療薬を服用したことと服用時刻を、救急隊や医療機関へ必ず伝えてください。


シルデナフィルとタダラフィルの違い 殺し屋1

シルデナフィルとタダラフィルの違い


かつて週刊ヤングサンデーに掲載されていた伝説の漫画『殺し屋1』には、陰茎が長時間勃起すると「腐る」という趣旨の表現があります。

これは強い言い方ですが、医学的に完全なウソではありません。


血液が抜けないまま勃起が続く「虚血性持続勃起症」では、陰茎の中に酸素の少ない血液がたまります。長時間放置すると、陰茎の組織が血流不足によって傷み、筋肉の壊死や線維化を起こすことがあります。その後、勃起機能を失う可能性もあります。


ただし、24時間までは大丈夫という意味ではありません。

性的刺激がなくなっても硬いまま、特に痛みを伴う勃起が4時間以上続いたら救急受診が必要です。翌朝まで様子を見てはいけません。

「腐る」というより、血流不足によって陰茎の組織が壊死することがあるというのが正確です。




まとめ


シルデナフィルとタダラフィルは、どちらもED治療に使われる代表的な薬です。

シルデナフィルは、短時間で比較的はっきりした作用を期待できますが、食事の影響を受けやすく、ほてりや視覚症状が出やすい傾向があります。


タダラフィルは、最長約36時間作用し、食事の影響を受けにくいため、時間に追われず自然に使えることが特徴です。ただし、頭痛や腰痛が長引く場合があります。

どちらが適しているかは、単純な薬の強さではなく、生活スタイル、食事、使用する場面、副作用との相性によって異なります。


効果が不十分な場合や副作用が気になる場合は、自己判断で増量したり2種類を併用したりせず、医師に相談しましょう。


浅川クリニック 内科・世田谷

〒154-0017 東京都世田谷区世田谷1丁目3−8


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