フィナステリドでEDになる?
- 浅川貴介 | 浅川クリニック副院長 | 総合内科専門医・腎臓専門医・医学博士

- 3 時間前
- 読了時間: 4分
AGA治療薬のフィナステリドについて、「飲むとEDになるのでは?」と心配される方は少なくありません。
もちろん、副作用として性欲低下や勃起機能低下(ED)が報告されているのは事実です。
しかし実際には、フィナステリドだけが原因とは言い切れないケースも多くあります。
今回の浅川クリニックのブログでは、AGA・ED・年齢・生活習慣の関係について、少し踏み込んで解説します。

そもそもAGAの方はEDリスクを持っていることもある
AGAは単なる「髪の問題」だけではありません。
近年では、
動脈硬化
高血圧
メタボリックシンドローム
睡眠不足
慢性的ストレス
などとの関連も指摘されています。
特にEDは、陰茎の細い血管の血流障害が関係するため、動脈硬化の初期サインとして現れることがあります。
つまり、AGAがある年代AGAが進行してくる年代そのものが、EDが起こりやすい時期とも重なります。
壮年期はホルモンバランスも変化しやすい
30〜50代頃になると、
男性ホルモンの変化
加齢
体力低下
睡眠の質低下
などが少しずつ起こってきます。
さらに、
仕事の責任
家庭での負担
子育て
将来への不安
など、精神的ストレスも大きくなりやすい時期です。
ストレスや睡眠不足は、EDにもかなり影響します。
そのため、フィナステリドを飲み始めたタイミングでEDが気になったとしても、背景にはさまざまな要因が重なっていることがあります。
EDの原因は全部フィナステリドのせいとは限らない
インターネットでは、フィナステリド=EDというイメージが強調されることがあります。
しかし実際には、
加齢
血流低下
睡眠不足
不安
ストレス
生活習慣病
などが複雑に関わっているケースも少なくありません。
特に「副作用が怖い」という意識そのものが、性機能へ影響することもあります。
ED薬を追加すれば解決する?
ここで大切なのは、「原因」を考えることです。
例えば、
睡眠不足
過労
ストレス
運動不足
肥満
喫煙
高血圧
などが背景にある場合、単純にED治療薬だけを追加しても、本質的な改善にならないことがあります。
たとえるなら、卵焼きに塩を入れすぎたから、砂糖を足して調整するような状態になってしまうこともあります。
もちろんED治療薬が有効なケースもありますが、なぜEDが起きているのかを考えることが大切です。
ワンポイントアドバイス
ポストフィナステリド症候群(PFS)について
近年では、フィナステリド中止後も、
性機能低下
抑うつ
不安
不眠
ブレインフォグ
などが続くとされる「ポストフィナステリド症候群(PFS)」が話題になることがあります。
現在の医学的には、
実在を支持する報告はある
ただし因果関係はまだ完全には証明されていない
という段階です。
最近では、神経ステロイドや脳機能との関連も研究されています。
また2025年には、欧州医薬品庁(EMA)がフィナステリド1mgに「自殺念慮」を副作用として追記しました。
一方で、多くの方は問題なく使用されている薬でもあります。
必要以上に怖がりすぎず、リスクとベネフィットを冷静に考えることが大切です。
特に、メンタル疾患をお持ちの方や、心療内科・精神科へ通院中の方は、事前に主治医へ相談しておくと安心につながります。
AGA治療は全身で考える時代へ
AGA治療というと「髪」だけに目が向きがちですが、
血流
睡眠
ストレス
生活習慣
ホルモンバランス
など、全身状態も非常に重要です。
髪だけでなく、体全体のコンディションを整えることが、結果的にAGAやEDにもプラスになることがあります。
浅川クリニックでもご相談可能です
浅川クリニックでは、
AGA治療
フィナステリド処方
ED相談
生活習慣病管理
なども含め、総合的な視点でご相談に対応しています。
「副作用が不安」「自分に合う治療を知りたい」という方も、お気軽にご相談ください。
浅川クリニック 内科・世田谷
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