top of page

秋バテにご注意ください~季節の変わり目に体調を整えるために~

執筆者の写真: 浅川貴介 |  浅川クリニック副院長 | 総合内科専門医・腎臓専門医・医学博士
浅川貴介 | 浅川クリニック副院長 | 総合内科専門医・腎臓専門医・医学博士
4 時間前
読了時間: 4分

こんにちは、浅川クリニックです。暑さの厳しい夏が終わり、ようやく過ごしやすい季節になってきました。ところが「夏の疲れが取れない」「なんとなく体がだるい」「食欲がない」そんな不調を感じていませんか?このような症状は「秋バテ」と呼ばれています。


秋バテ。

秋バテとは?


夏の暑さや冷房による冷え、寒暖差の大きさなどが重なり、体の自律神経や消化機能が乱れることで起こる体調不良の総称です。




夏バテと秋バテの違い


【夏バテ】


主な原因

高温多湿、冷房による冷え、汗による水分・ミネラル不足


特徴的な症状

食欲不振、下痢・便秘、強いだるさ、熱中症に近い脱水症状


体への影響

体温調節がうまくいかず、エネルギー不足や胃腸の働き低下が目立つ



【秋バテ】


主な原因

朝晩と日中の寒暖差、夏の疲れの持ち越し、自律神経の乱れ


特徴的な症状

倦怠感、めまい、頭痛、不眠、気分の落ち込み、胃の不調


体への影響

体内時計の乱れや血流不良により、心身のバランスが崩れる


夏バテは「暑さそのものによる疲労」が中心なのに対し、秋バテは「気温差と自律神経の乱れ」が中心です。夏バテからしっかり回復していないと、秋に一層不調が長引いてしまいます。




主な症状


  • 疲れやすい、体がだるい

  • 食欲がない、胃もたれする

  • 頭痛、めまい

  • 朝起きられない、夜眠れない

  • 気分が落ち込みやすい




秋バテの原因


気温差による自律神経の乱れ

日中と朝晩の寒暖差が大きくなると、自律神経が対応しきれず体調を崩しやすくなります。


夏の疲れの持ち越し

猛暑や冷房の影響で、体に知らず知らずのうちに負担がかかっています。


食欲の低下による栄養不足

冷たい飲み物やさっぱりした食事が続き、タンパク質やビタミンが不足することも。




秋バテを防ぐ生活習慣


朝いちの日光+起床固定

起床直後に数分~10分程度の朝日を浴びる+毎日ほぼ同じ時刻に起きるだけで体内時計が整い、睡眠の質と自律神経の安定にプラス。就寝1時間前のスマホ控えもセットで。


室内外の寒暖差をできるだけ小さく

秋は1日の気温差が大きく、自律神経の負担が増えます。薄手の重ね着・「首(首/手首/足首)」を冷やさない・冷房設定を夏よりやや高めにして、急な温冷刺激を避けましょう。


ぬるめ入浴でスイッチを切り替え

38–40℃の湯に15–20分、就寝の1–2時間前。副交感神経が優位になり、寝つき・中途覚醒の改善に役立ちます。


涼しくても水分はこまめに

目安として1.5–2L/日(疾患で制限がある方は主治医の指示を優先)。常温~温かい飲み物を活用して、血流と疲労回復をサポート。


睡眠を削らない(疲労の元凶)

慢性的な睡眠不足は日中の強い眠気・倦怠感と末梢~体幹の体温リズム乱れを起こしやすい、という実験データがあります。まずは7–8時間の確保を最優先に。


心血管リスクのある方は“極端な暑さ・冷え+大気汚染”を避ける

季節の温度変動や熱/寒波は心血管イベントを増やすことが報告されています。高齢者・既往のある方は無理な外出や急な温冷刺激を回避し、体調が崩れたら早めに受診を。


バランスの良い食事

温かい汁物や根菜類で体を内側から温めましょう。ビタミンB群(豚肉・玄米)、ビタミンC(野菜・果物)、たんぱく質(魚・卵・大豆製品)を意識して。


秋バテの男性

ワンポイントアドバイス

秋バテに隠れた病気に注意


秋バテの症状とされる「疲れやすい」「食欲がない」「眠れない」「めまいがする」などは、一見すると季節の変化による体調不良のように思えます。ところが実際には、病気が隠れていることもあります。


甲状腺機能低下症

倦怠感、むくみ、寒がり、気分の落ち込みなどが似ています。


貧血(鉄欠乏性など)

疲労感、息切れ、めまいが「秋バテ」と誤解されがちです。


うつ病・自律神経失調症

睡眠障害や気分の落ち込みが中心となる場合もあります。


糖尿病・心疾患の初期症状

慢性的なだるさや体重減少がサインのことも。




🍂 まとめ

体調がすぐれないときは


「秋バテかな」と思っても、長く続く疲労や食欲不振、体重減少などがある場合は、他の病気が隠れていることもあります。自己判断せず、医療機関にご相談ください。

秋バテは「夏の疲れ」と「季節の変化」によって誰にでも起こり得る体調不良です。生活習慣を整えることで多くは改善できますが、気になる症状が続く場合は、早めの受診をおすすめします。



浅川クリニック 内科・世田谷

〒154-0017 東京都世田谷区世田谷1丁目3−8


bottom of page