足のほてりやジンジン感…放っていませんか?灼熱足症候群について
- 浅川貴介 | 浅川クリニック副院長 | 総合内科専門医・腎臓専門医・医学博士

- 3 日前
- 読了時間: 4分
「夜になると足の裏がカッカして眠れない」「靴下を脱いでも、足を出して寝ても熱くてつらい」そんなお悩みを抱えている方が、実は少なくありません。
足のほてりやジンジン感は、一時的な疲れや気温のせいと思われがちですが、体の中で起きている病気のサインのこともあります。
その原因のひとつに、灼熱足症候群(しゃくねつあししょうこうぐん)があります。
今回の浅川クリニックのブログは、この灼熱足症候群について、できるだけわかりやすく解説します。「年齢のせいかな…」と思って放置してしまう前に、ぜひ一度読んでみてください。

灼熱足症候群はどうして起こるの?
灼熱足症候群は、ひとつの病気というよりも、いくつかの原因が重なって起こることが多い症状です。糖尿病や長期間の飲酒によって神経が傷む場合や、ビタミンB1・B12不足による神経障害が原因になることがあります。血流が悪くなる動脈硬化や下肢静脈瘤、皮膚の病気である水虫や湿疹も関係します。さらに、甲状腺の病気や腎臓の機能低下、一部の薬の副作用が背景にある場合もあります。
症状の出方の特徴
足の裏や足の指が熱くてたまらなくなり、ピリピリやズキズキとした痛み、しびれが出ることがあります。特に夕方から夜にかけて症状が強くなる傾向があり、冷たい床に足をつけたり、扇風機で風を当てると少し楽になることもあります。
どうやって調べるの?
原因によって治療法が変わるため、まずは何が起きているのかを確認します。浅川クリニックでは、血糖やビタミン、甲状腺の状態を調べる血液検査、足首の血圧を測るABI検査、電気を流して神経の反応をみる神経検査、皮膚や爪を顕微鏡で確認する水虫検査などを行います。
治療方法
治療は原因に合わせて行います。糖尿病のコントロールやビタミンの補充、血流を良くするための運動や薬、神経の痛みをやわらげる薬の使用、皮膚の病気への外用治療などがあります。また、禁煙や節酒、栄養バランスの取れた食事など生活習慣の見直しも大切です。
日常生活でできる工夫
日常の工夫としては、足を強く冷やしすぎないことが大切です。適度に足を動かし、足首を回す運動を取り入れましょう。締め付けの強い靴下や靴は避け、入浴時にはぬるめのお湯で足を温めてから軽くマッサージをすると血流改善に役立ちます。

ワンポイントアドバイス
ビタミンB群不足に注意
特にB1・B12不足は神経障害の原因になります。胃薬長期内服や高齢者は要チェック。
糖尿病予備群でも油断しない
血糖値が少し高い段階でも神経症状は出ます。早めの検査が安心です。
夜間悪化は血流と温度センサーの影響
寝る前の足首運動や軽いストレッチで改善することがあります。
血管の病気が隠れていることも
動脈硬化や静脈うっ滞の早期発見が、心筋梗塞や脳梗塞の予防につながります。
冷やしすぎは逆効果
一時的な冷却より、ぬるま湯と冷水の交代浴が効果的です。
足のセルフチェックを習慣に
毎日、色・温度・傷の有無を確認し、異常があれば早めに受診しましょう。
まとめ
灼熱足症候群の背景には神経障害や血流の悪化、皮膚疾患、ビタミン不足など、さまざまな原因が潜んでいます。放置すると症状が悪化するだけでなく、背後にある病気の進行を見逃すことにもつながります。生活習慣を整え、原因を見つけて適切に治療することで、症状が改善することも少なくありません。もし「足が熱い」「夜眠れない」という症状が続くときは、早めに医療機関を受診しましょう。
浅川クリニック 内科・世田谷
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