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ヘルスリテラシー 健康に関する知識とスキルの重要性

更新日:6月11日

世の中には様々な健康に関する情報や、医療に関しての憶測が飛び交っています。どの情報が正しいのかを各々が自身で判断していく必要があります。ヘルスリテラシー(Health Literacy)とは、健康に関する知識や情報を理解し、それを実践する能力を指します。個人が自らの健康状態を理解し、適切な医療や健康管理の選択をするためには、ヘルスリテラシーが不可欠です。今回のブログでは、ヘルスリテラシーの重要性と向上方法について解説します。



ヘルスリテラシーを高める情報


ヘルスリテラシーの重要性


情報の理解と評価

ヘルスリテラシーが高い人は、健康情報を理解し、その信頼性を評価する能力があります。医学的な用語や複雑な概念を理解し、医療情報や研究結果を適切に解釈することができます。氾濫する健康情報から自分に必要な情報を選べるようになります。


医療や健康管理の決定への参加

ヘルスリテラシーが高い人は、自らの健康状態や治療法について積極的に関与し、医療や健康管理の決定に参加します。医師とのコミュニケーションが円滑に行われ、共同で最適な治療計画や健康管理戦略を立てることができます。


予防や自己管理の能力

ヘルスリテラシーが高い人は、健康を維持するための予防策や自己管理の方法を理解し、実践する能力があります。健康的な生活習慣や予防接種、定期健康診断などを積極的に行い、疾病や健康リスクを最小限に抑えることができます。ヘルスリテラシーが不十分ですと慢性的な病気やケガを管理しにくくなり、入院しやすくなってしまいます。


健康格差の是正

ヘルスリテラシーが低い人は、健康情報へのアクセスや理解が不十分なため、健康格差が生じる可能性があります。ヘルスリテラシーの向上により、健康格差を縮小し、より公平な健康状態の実現に貢献します。


医療費の削減

ヘルスリテラシーが高い人は、予防や自己管理により健康を維持し、疾患の進行や合併症のリスクを軽減することができます。これにより、医療費の削減や医療リソースの効率的な利用が期待されます。



嘘の健康情報


ヘルスリテラシーを向上させるには?


情報の収集と理解

まずは身近な自分や家族の健康状態を知ることが大切です。血圧や体重など日々変わっていくものを確認し、食事・睡眠・疲れなど、いつもと違うことはないかを確認します。また、健康に関する情報を積極的に収集し、理解することが重要です。信頼できる情報源から情報を入手し、医学的な用語や概念を理解するために努力します。


コミュニケーション能力の向上

医療専門家や健康関連の専門家とのコミュニケーション能力を向上させることが重要です。自分の症状や健康上の懸念を明確に伝え、医師と共に適切な治療やケアプランを立てる能力を身につけます。


情報の評価能力の向上

提供された健康情報の信頼性や適切さを評価する能力を向上させます。健康情報の信頼性を確認するための基本的なスキルを身につけ、健康情報を客観的に判断します。健康情報は著者の立ち位置によっても信憑性が変わります。個人よりは組織のほうが信憑性は高いですし、組織でも非営利・公的なものがより信憑性は高くなると思います。書いた方の立場によって表現が違うこともあります(広告やPRのために書かれた情報もあります)。情報の根拠(Evidence)は何なのかを記載している情報はより信頼性が高いと考えられます。また、古い情報ではないのか、いつ書かれた情報かを確認することも重要です。


自己管理能力の向上

自己管理能力を向上させ、健康的な生活習慣を身につけることが重要です。適切な食事、運動、ストレス管理などの健康管理方法を実践し、健康リスクを軽減します。


教育プログラムへの参加

ヘルスリテラシー向上のための教育プログラムやワークショップに参加することで、必要なスキルや知識を習得することができます。地域の健康センターや図書館で提供されている教育プログラムに参加するなど、積極的に学び続けることが重要です。


これらの方法を組み合わせて、ヘルスリテラシーを向上させることができます。自分自身や家族の健康を守るために、積極的に取り組むことが重要です。




まとめ


ヘルスリテラシーは、個人の健康状態や疾患の管理に影響を与える重要な要素です。ヘルスリテラシーが低い場合、適切な医療や健康管理の選択が困難になり、健康リスクの増加や医療の不利益な利用が起こる可能性があります。そのため、ヘルスリテラシーの向上は、個人の健康状態の改善や医療制度全体の効率性の向上に貢献します。ヘルスリテラシーを高める方法として信頼できるかかりつけ医を持つこともご検討ください。

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